映画チラシ「エディ・マーフィ」「映画資料ブログ」|映画資料ブログ

名作映画をちょっとした解説で紹介。『48時間』『48時間PART2　帰って来たふたり』『大逆転』『ゴールデン・チャイルド』『ビバリーヒルズ・コップ』ほか。

①『48時間』（48 Hrs.）1982年

「48時間の仮釈放」

Cast：ニック・ノルティ、エディ・マーフィ、ジェームズ・レマー

（解説）刑事と囚人が脱走犯を追うアクション作。高感度フィルムで撮影され、リアリティを感じる映像になったそうな。主役はエディ、ではなくニック・ノルティ（チラシの写真も大きい）。エディは囚人役でコレが映画初出演（後にエディの方が大物に）。脱走犯を追うシーンが迫力。白人の店、黒人の店といったコミカルな演出も楽しい。キャラ＆緊迫感の映画です。

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②『48時間PART2　帰って来たふたり』（Another 48 Hrs.）1990年

「あれから７年」

Cast：ニック・ノルティ、エディ・マーフィ、アンドリュー・ディヴォフ

（解説）刑事と元囚人が犯罪の黒幕である「謎の男」を追うアクション作。続編。当時、主演作がことごとく大ヒットしていたエディの絶頂期の作品。チラシの写真ではノルティとエディが同じ大きさ。キャリアではノルティ。人気はエディ。今回はアクションが中心。前作の悪党の弟が登場。兄貴以上に荒っぽい奴で、仲間と組んで刑事と元囚人を襲撃。バスが横転するシーン、ガンアクション、爆発シーンが見せ場。エディが笑いを取るシーンも楽しい。黒幕が登場する完結編。その正体は？

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③『大逆転』（Trading Places）1983年

「オーナーのチョットした気まぐれ」

Cast：ダン・エイクロイド、エディ・マーフィ、ラルフ・ベラミー、ドン・アメチー、ジェイミー・リー・カーティス

（解説）カネ持ちとホームレスが立場を入れ替えられてしまうコメディ作。エディの二度目の映画出演。この時エディは22歳。ダン・エイクロイドは30台半ば。監督ジョン・ランディスは32歳。アメリカ社会を描いた風刺的コメディ。カネ持ちの暮らし。ホームレスの悲哀。その二つを対比させながら最後はケチなじいさん兄弟に痛烈な仕返し。エディの変装、モノマネ、トークが楽しいキャラ＆ギャグの内容。商品取引のシーンにも注目です。

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④『ゴールデン・チャイルド』（The Golden Child）1986年

「一千世代ごとに完璧な子供が生まれる」

Cast：エディ・マーフィ、シャーロット・ルイス、チャールズ・ダンス

（解説）「選ばれた男」が悪魔の手先から「チャイルド」を救出しようとするアクション作。「全米No.1ヒット!!」。エディが珍しい役に挑戦。子供専門の探偵。行方不明の子を捜すのが仕事。完璧な少年「チャイルド」が誘拐され、探偵が捜査する。マルコメ頭の少年、謎の美女、簾の向こうの女、謎のオッチャン、場違いな黒人男。笑いのシーン、アクションシーン、特撮シーン、寒そうなチベット、カルチャーギャップ。アドベンチャー＆コメディの傑作です。

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⑤『ビバリーヒルズ・コップ』（Beverly Hills Cop）1984年

「アクセル・フォーリー刑事が＜花のビバリーヒルズ＞に勇躍乗り込んで大暴れ」

Cast：エディ・マーフィ、ジャッジ・ラインホルド、ジョン・アシュトン、リサ・アイルバッハー

（解説）デトロイトの黒人刑事がビバリーヒルズで悪党を追うアクションコメディ。「全米興収2億300万ドル」。チラシの裏面にエディのプロフィール（15歳の時から台本を書いてショーで活躍。「サタデーナイトライブ」で人気者に）。デトロイトの黒人刑事アクセル（エディ）が幼なじみを殺され、手がかりを求めてビバリーヒルズに（勝手に）乗り込む映画。キャラが充実。いかにも怪しい画廊のオーナー＆配下の殺し屋、オネェな画廊のスタッフ、ビバリーヒルズ警察の人たち。アクセルのハッタリトーク＆黒人が白人の町で起こす騒動。銃アクション、カネ持ちの暮らしぶりにも注目です。

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⑥『ビバリーヒルズ・コップ2』（Beverly Hills Cop2）1987年

「ロス市警を悩ませる事件の鍵をにぎる謎の美女」

Cast：エディ・マーフィ、ジャッジ・ラインホルド、ジョン・アシュトン、ブリジット・ニールセン

（解説）ビバリーヒルズで連続強盗事件が発生するアクションコメディ。チラシには「ギネスブック認定」「１日当たりの興行収入（が世界一）」。エディのギャラもケタ外れ。アクセルがいろいろやらかす第二弾。ビバリーヒルズ警察の人たちも再登場。「ワム」のジョージ・マイケルが音楽で参加。とても大きいブリジット・ニールセンが悪役。強盗犯がわざわざ手がかりを残すなどツッコミどころもある内容。相変わらずなアクセルのハッタリトーク。バズーカ砲が炸裂するシーンが有名です。

⑦『ビバリーヒルズ・コップ3』（Beverly Hills Cop III）1994年

「＜ワンダーワールド＞という名の巨大なテーマパーク」

Cast：エディ・マーフィ、ジャッジ・ラインホルド、ヘクター・エリゾンド、ジョン・サクソン

（解説）楽しい遊園地で偽札事件が起こるアクションコメディ。評価がもう一つだった作品。しかし、見せ場はたくさん。デトロイトの黒人刑事アクセル。相変わらずだが、悲しい別れ。ビバリーヒルズに乗り込んで悪党を追う。今回は遊園地が舞台。悪党が隠れてコソコソ。善人のフリした小賢しい悪党。アクセルがどんな「お仕置き」をするか？　懐かしい顔が登場。すっかり偉くなったローズウッド刑事。一作目では画廊のスタッフだったセルジュ。新顔は「フリント刑事」役のヘクター・エリゾンド（『プリティ・ウーマン』の「ホテル支配人」）。強力な新型武器、チョイ役の有名人にも注目です。

⑧『星の王子　ニューヨークへ行く』（Coming to America）1988年

「アフリカ一の美しい夢の王国ザムンダ」

Cast：エディ・マーフィ、アーセニオ・ホール、シャーリー・ヘドリー、ジェームズ・アール・ジョーンズ

（解説）アフリカの王子が花嫁を求めてアメリカへ行くコメディ作。チラシには「皆の者、楽しい正月は余が与えよう」とある。お正月に公開されたのは「楽しいコメディで新年を」というコンセプトから。エディ演じる王子。「余が与えよう」とありますが、そんなエラそうなキャラではありません。ザムンダ国の王子アキーム。豊かすぎる暮らしですが、立派な青年。身の回りのことは全て召使いがやってくれます。しかし、「妻だけは自分で見つけたい」ということでアメリカの「クイーンズ」へ花嫁探し。ヘンな女がいっぱいのニューヨーク。さすがにウンザリ、と思ったら・・・。エディが複数のキャラに扮する映画。アーセニオ・ホールは家来、ジェームズ・アール・ジョーンズは王様役。素敵な女性、イカレた女、お調子者のオッチャン、イヤミな男、あの時の兄弟、花びらを撒く女といったキャラ＆コミカルな演出が楽しい。テーマ曲 "Coming to America" もイイ曲です。

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⑨『ハーレム・ナイト』（Harlem Nights）1989年

「夜のハーレムに２人の男がしかけた途方もない策略！！」

Cast：エディ・マーフィ、リチャード・プライヤー、ダニー・アイエロ

（解説）1938年のハーレムで黒人たちが悪党たちに逆襲するコメディ作。なかなかオシャレなチラシ。エディ＆プライヤーが「羽振りのいい黒人コンビ」を好演。黒人コンビが経営するナイトクラブが好調。それが面白くないギャングと汚職刑事。黒人の店に嫌がらせ＆圧力。黒人たちは悪党にどんな仕返しをするのか？　「黒人」を描いた映画。キャラが充実（オシャレだったり、マヌケだったり）。ダニー・アイエロは汚職刑事役。ギャングのボス＆ヘマな手下、美しい黒人女性＆ふとっちょ女、近眼すぎるバクチ場のディーラー、マシンガンを乱射する三人組。トーク＆表情が面白いコメディ。リチャード・プライヤーの演技に特に注目です。

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⑩『ドクター・ドリトル』（Dr. Dolittle）1998年

「動物と会話ができる能力」

Cast：エディ・マーフィ、オジー・デイヴィス、ピーター・ボイル

（解説）医者が「動物の声を聞く能力」に目覚めるコメディ。正月映画（初笑いはエディのコメディで、というコンセプト）。主役はエディ・マーフィ、ではなくて動物（のような気がする）。言葉が通じる医者がいる、ってんで多くの動物が医者（エディ）に通う話。しかしながら、口が悪い動物たち。ガラが悪かったり、ナマイキだったり（正直、かわいくない）。犬の「ラッキー」はオススメ。エディが表情で笑わせる映画です。

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⑪『ドリームガールズ』（Dreamgirls）2006年

「世界最高の歌姫ビヨンセの新境地」

Cast：エディ・マーフィ、ジェイミー・フォックス、ビヨンセ・ノウルズ

（解説）黒人の音楽チームが成功と挫折を経験するミュージカル。音楽シーンが見せ場の人間ドラマ。売れない女性グループ「ドリーメッツ」。イメチェンして「ドリームガールズ」に。大成功、そして内紛。その結末は？　エディが歌うシーンが圧巻（ジェームス・ブラウンばりのステージ）。「音楽業界の闇」も描かれています（曲を勝手にパクる、パクられる、など）。「仲間を大切にしよう」という教訓を感じる名作です。

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⑫『ヴァンパイア・イン・ブルックリン』（Vampire in Brooklyn）1995年

「ヴァンパイアがいよいよニューヨークに上陸」

Cast：エディ・マーフィ、アンジェラ・バセット

（解説）女好きのヴァンパイアがニューヨークに登場する話。エディが一風変わったヴァンパイアを演じる。チラシからはストーリー不明（特殊メイクで複数のキャラを演じる、とのこと）。面白い映画かどうかはわかりません。

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⑬『ナッティ・プロフェッサークランプ教授の場合』（The Nutty Professor）1996年

「ダイエットに革命が！！」

Cast：エディ・マーフィ、ジェイダ・ピンケット、ジェームズ・コバーン

（解説）化学専門の教授がダイエット薬を開発するコメディ作。エディが「百貫でぶ」を演じる。どんなに努力をしてもやせないクランプ教授。ついに「やせ薬」を開発。薬を使ってカッコよくなったクランプ。性格も明るくなり、ステキな女性をデートに誘う。しかし・・・。「変身願望」を描いた映画。希望が叶う、けど問題も発生。笑いのシーン＆恥ずかしいシーン。エディの特殊メイクに注目です。

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⑭『チャーリーと14人のキッズ』（Daddy Day Care）2003年

「親子の絆を賭けた保育園バトル」

Cast：エディ・マーフィ、ジェフ・ガーリン、スティーヴ・ザーン

（解説）元エリートサラリーマンが保育園を開設するコメディ作。クリスマスに合わせて公開されたハートフルな内容。エディ演じる元エリートが保育園を開設。集まったのは個性的すぎる子供たち。その保育園にはライバルが（「エリート養成」保育園）。競い合う二つの保育園。その結末は？　子供とエディのやりとりが楽しい（かもしれない）。小さい子がいる方にオススメの映画（かもしれない）。

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⑮『ホーンテッドマンション』（The Haunted Mansion）2003年

「999人のゴーストたち」

Cast：エディ・マーフィ、テレンス・スタンプ