2023年11月28日火曜日

映画チラシ「クリント・イーストウッド②」「映画資料ブログ」

名作映画をちょっとした解説で紹介。『ファイヤーフォックス』『シティヒート』『ペイルライダー』『ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場』『バード』ほか。

①『ファイヤーフォックス』(Firefox)1982年

「ソ連が開発した最新鋭機<Mig31>」

Cast:クリント・イーストウッド、フレディ・ジョーンズ

映画チラシ「クリント・イーストウッド②」「映画資料ブログ」

(解説)アメリカがソ連の新型戦闘機を奪うスパイアクション作。「米ソ冷戦時代」が舞台。「ファイヤーフォックス」とはソ連の新型戦闘機のこと(NATOがコードネームとして名付けた)。イーストウッド演じる米のパイロットがソ連に潜入して新型戦闘機を乗り逃げ(早い話が「泥棒」)。潜入作戦のスリル&ソ連から追跡される緊張感を見せる内容。国防省、海兵隊の協力を得て製作され、戦闘機もモデルが9機製作されたとのこと。

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②『シティヒート』(City Heat)1984年

「無敵の2人が手を組めば威力10倍!」

Cast:クリント・イーストウッド、バート・レイノルズ、ジェーン・アレクサンダー、リチャード・ラウンドツリー

映画チラシ「クリント・イーストウッド②」「映画資料ブログ」

(解説)探偵と刑事が悪党たちと対決するコメディ。ちょいと古い時代が舞台。イーストウッドはニヒルな刑事役。レイノルズは女好きの探偵。そんな二人がギャングとトラブル、対決。『黒いジャガー』でおなじみのラウンドツリーは「残念な探偵」の役。残念ながらあまりヒットしなかった。笑いのシーンを肩の力を抜いて観る娯楽作です。

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③『ペイルライダー』(Pale Rider)1985年

「そいつは地獄の香りがした」

Cast:クリント・イーストウッド、マイケル・モリアーティ、キャリー・スノッドグレス

映画チラシ「クリント・イーストウッド②」「映画資料ブログ」

(解説)ある金鉱の村をならず者たちが横取りしようとする西部劇。ゴールドが採れる村が舞台。ゴールドを村人から横取りしようとするグループが村人を脅迫。救いを求める少女の祈りで「謎の男」が村に現れる。西部劇の基本パターンの映画(「悪者」vs.「正義の味方」)。イーストウッド演じる「謎の男」が悪党と対決。『007』の巨人リチャード・キールが悪党側のメンバー役で登場。人間関係、「謎の男」の戦いぶりが見せ場。ユーモラスなシーンもあります。

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④『ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場』(Heartbreak Ridge)1986年

「鬼軍曹トム・ハイウェイに決死の<人質救出命令>が下った!」

Cast:クリント・イーストウッド、マーシャ・メイソン、マリオ・ヴァン・ピーブルズ

映画チラシ「クリント・イーストウッド②」「映画資料ブログ」

(解説)鬼軍曹がどんくさい若手海兵隊を鍛え上げる戦争映画。一風変わった映画(「アメリカの戦争映画」は第二次大戦やベトナム戦が多いが、コレは「グレナダ侵攻」を描いた映画)。戦場でしか役に立たない軍曹ハイウェイ(イーストウッド)。平時にはつまらんトラブルを起こす。そんな男が若手海兵隊を鍛えたり、別れた妻とヨリを戻そうと努力したり。キャラが面白い映画。鬼軍曹「ハイウェイ」、気が強い元妻(マーシャ・メイソン)、ロック歌手気取りの海兵隊員、エラそうな上官、メガネの上官、「アンポンタン」呼ばわりされる奴。コミカルなシーンが楽しい映画ですが、グレナダでの戦闘シーンではシリアスな場面も。

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⑤『バード』(Bird)1988年

「ジャズを変えた男!!」

Cast:フォレスト・ウィテカー、ダイアン・ヴェノーラ

・クリント・イーストウッド監督作品

映画チラシ「クリント・イーストウッド②」「映画資料ブログ」

(解説)実在のジャズマン、チャーリー・パーカーの人生を描いた実録モノ映画。「バード」とはパーカーのニックネーム。若くして亡くなったパーカー。「音楽の天才」だったという。パーカーを支えた女性チャン。人間関係、音楽に注目です。

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⑥『ザ・シークレット・サービス』(In the Line of Fire)1993年

「JFKを守れなかった1人の男」

Cast:クリント・イーストウッド、ジョン・マルコヴィッチ、レネ・ルッソ

映画チラシ「クリント・イーストウッド②」「映画資料ブログ」

(解説)大統領を狙う男がシークレット・サービスのエージェントを挑発するサスペンス映画。イーストウッドは過去にミスをした老エージェントの役。大統領が狙われ、名誉回復のチャンス到来。エージェントと暗殺者の攻防。「シークレット・サービス」に興味がある人、必見の作品です。

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⑦『マディソン郡の橋』(The Bridges of Madison County)1992年

「どんなに離れていても、あなたを感じる。」

Cast:クリント・イーストウッド、メリル・ストリープ

映画チラシ「クリント・イーストウッド②」「映画資料ブログ」

(解説)あるカメラマンと主婦の許されない恋を描いたドラマ作品。デザインが美しいチラシ。でも、内容は美しくはありません。チラシには「愛のドラマ」とありますが、「愛」と言ってもそれは「不倫愛」。家族が留守の間に主婦が不倫する話。あまりオススメできない映画ですが、心理描写には注目です。

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⑧『目撃』(Absolute Power)1997年

「世界最高権力者の秘密を目撃」

Cast:クリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン、エド・ハリス

映画チラシ「クリント・イーストウッド②」「映画資料ブログ」

(解説)泥棒が「見てはいけない事件」を目撃して追われるサスペンス作。イーストウッド演じる泥棒が大統領(ハックマン)の犯罪を目撃。側近たちが事件を隠蔽するため泥棒を始末しようとする。罪をもみ消そうとする大統領&側近。必死になって生き残ろうとする泥棒、巻き込まれてしまう娘。被害者の夫(超大物)。こういったキャラによるスリリングな展開に注目です。

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⑨『ミスティック・リバー』(Mystic River)2003年

「もうひとつの<スタンド・バイ・ミー>」

Cast:ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケビン・ベーコン

・クリント・イーストウッド監督作品

映画チラシ「クリント・イーストウッド②」「映画資料ブログ」

(解説)心に傷を持つ三人の青年たちが再会する話。つらい過去がある三人。大人になって、さらに事件が。観るのに覚悟がいる重い映画。人間関係に注目です。

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⑩『ミリオンダラー・ベイビー』(Million Dollar Baby)2004年

「二人が命をかけて守った魂」

Cast:クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン

映画チラシ「クリント・イーストウッド②」「映画資料ブログ」

(解説)老トレーナーが女子ボクサーを指導するドラマ作品。女版『ロッキー』といった内容。プロボクサーを目指す女性マギー役に『ベスト・キッド4』のスワンク。イーストウッドは孤独な老トレーナー(フリーマンも)。強くなっていくマギーがついに世界タイトルに挑戦。しかし・・・。愛、家族、命がテーマの重い作品。年々作品が重厚になっていくイーストウッド。これも鑑賞するには覚悟がいる映画です。

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⑪『父親たちの星条旗』(Flags of Our Fathers)2006年

「戦争を終わらせた一枚の写真」

Cast:ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ

・クリント・イーストウッド監督作品

映画チラシ「クリント・イーストウッド②」「映画資料ブログ」

(解説)硫黄島での戦いを描いた実話モノ映画。日本軍と激闘の末、硫黄島を攻略したアメリカ軍。島に星条旗を立て、写真撮影。その写真はアメリカ人を鼓舞し、写真に写った米兵は「英雄」として戦費調達の道具に。大勢が不幸になった太平洋戦争。生き残った米兵は「勝者」だったのか? 島での激しい戦闘、「戦争と人間」が見せ場です。

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⑫『硫黄島からの手紙』(Letters from Iwo Jima)2006年

「世界が忘れてはいけない島がある」

Cast:渡辺謙、伊原剛志、中村獅童

・クリント・イーストウッド監督作品

映画チラシ「クリント・イーストウッド②」「映画資料ブログ」

(解説)日本軍の陸軍中将が硫黄島を死守しようとする話。日本軍の側から見た「硫黄島の戦い」を描いた映画。「単なる戦士」ではなく「人間」として兵隊を描写。島で戦った男たち。彼らはどんな人物だったのか?

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⑬『グラン・トリノ』(Gran Torino)2008年

「男の人生は、最後で決まる。」

Cast:クリント・イーストウッド、ビー・ヴァン

映画チラシ「クリント・イーストウッド②」「映画資料ブログ」

(解説)頑固なアメリカ人がアジア人少年と出会って心境に変化が現れるドラマ作品。「変貌していくアメリカ」がテーマ。かつては白人が多く住んでいた町。今ではアジア系が増え、ギャングが我が物顔。そんな町に住む白人の老人ウォルト(イーストウッド)。近所とはもちろん、家族とも疎遠。愛車「グラン・トリノ」をキッカケにアジア人少年と知り合い、「残された時間」を生かそうとする。「ウォルト」というなかなか面白いキャラ(毒舌)。そんなウォルトが命を懸けて行ったこととは?

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