2023年12月18日月曜日

映画チラシ「007シリーズ:ショーン・コネリー」「映画資料ブログ」

名作映画をちょっとした解説で紹介。『007 ドクター・ノオ』『007 ロシアより愛をこめて』『007 ゴールドフィンガー』『007 サンダーボール作戦』ほか。

①『007 ドクター・ノオ』(Dr. No)1962年

「大アクション」「ジャマイカ要塞」「タランチュラ」

Cast:ショーン・コネリー、ジョセフ・ワイズマン、ウルスラ・アンドレス

映画チラシ「007シリーズ:ショーン・コネリー」「映画資料ブログ」

(解説)英国諜報員の「ボンド」が謎の男「ドクター・ノオ」の島に乗り込むスパイ作。シリーズ第一弾。コネリー&アンドレスのチラシ(髪型がカッコ良く描かれているコネリー。このチラシはセットで発行されたもの。オリジナルは高価で入手不能)。「人を食ったアクションシーン」「怪戦車 マジックドラゴン」といった表現。昔は『007は殺しの番号』というタイトル(変えられたのは「殺し」という言葉のイメージのせい?)。『007 ドクター・ノオ』に改題。義手の男「ドクター・ノオ」(『燃えよドラゴン』の「ミスター・ハン」も義手だった。「ノオ」のキャラをパクった?)。「人を食ったアクション」ってどんなアクション? 黒人の盲目三人組といった怪しいキャラ、タランチュラが登場する不気味な演出。ボンドがノオの島に潜入。戦車の襲撃、ノオの基地での乱闘。「スパイ映画」のハードボイルドな雰囲気を感じる第一弾です。

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②『007 ロシアより愛をこめて』(From Russia with Love)1963年

「ソ連の最新暗号解読機」

Cast:ショーン・コネリー、ダニエラ・ビアンキ、ペドロ・アルメンダリス、ロバート・ショウ

映画チラシ「007シリーズ:ショーン・コネリー」「映画資料ブログ」

(解説)ボンドが悪の組織「スペクター」にワナを仕掛けられるスパイ作。ビアンキが美しいチラシ。チラシの裏面には「見逃したら損する所」とある(作品中の見所を紹介)。列車での死闘、「Q」が製作した特殊スーツケース、ヘリに襲撃されるボンド、ロシア美女とボンドのラブシーン、スペクターのオバチャンの靴攻撃。ボンドが襲われる緊迫感あふれるシーンに注目です。


③『007 ゴールドフィンガー』(Goldfinger)1964年

「史上最高の黄金強奪作戦!」

Cast:ショーン・コネリー、オナー・ブラックマン、ゲルト・フレーベ

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(解説)ボンドが「黄金に取り憑かれた男」の陰謀を阻止しようとするスパイ作。チラシには「黄金強奪作戦」とある(ちょっと(かなり?)違う)。「黄金を奪う」のではなく、悪党が米国政府の黄金を放射能で汚染させて「自分が保有する黄金」の価値を上げようとする話。そんなイカレた計画を実行するのは「ゴールドフィンガー」とかいう奴(プロレスの「ベイダー」みたいな顔)。ツッコミどころがある悪役で、大金持ちのクセにトランプでセコいイカサマをしたり、大好きな黄金を核汚染させようとしたり。悪役に存在感がある映画。ゴールドフィンガー、その使用人「よろず屋」(ハロルド坂田)、その手下(バート・クウォーク)、パイロットのプッシー・ガロア、スクラップされる裏社会の男。ボンドの活躍、美女、悪役に注目です。


④『007 サンダーボール作戦』(Thunderball)1965年

「最大の見せ場は壮烈な水中戦!」

Cast:ショーン・コネリー、クローディーヌ・オージェ、アドルフォ・チェリ

映画チラシ「007シリーズ:ショーン・コネリー」「映画資料ブログ」

(解説)ボンドが「スペクター」に奪われた原爆を奪回しようとするスパイ作。「コネリー版ボンド」の主な敵は「スペクター」。海中に隠された原爆を奪回する話ということで海中でのアクションが見せ場。悪役はスペクターのラルゴとかいう奴。サメを使ってボンドを始末しようとする。「ボンドガール」も充実(「お色気指数もグーンと上昇」とチラシにある)。規模が大きくなっていく「スペクター」。ボンドの戦いも激しいものに。アクション、美女、サメに注目です。


⑤『007は二度死ぬ』(You Only Live Twice)1967年

「地下300メートルの大要塞爆破」

Cast:ショーン・コネリー、丹波哲郎、若林映子、浜美枝、ドナルド・プレザンス

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(解説)英国諜報員の「ボンド」が日本に消えた宇宙ロケットを追うスパイ作。コネリーのシリアスな表情がデザインされたチラシ。でも内容はコメディっぽい(「ピチピチしたお色気」とも)。日本が舞台。「日本の描写」が楽しい。相撲取りがスパイの連絡係。専用列車で移動する丹波哲郎。日本式風呂の入り方。ピチピチした若林映子、浜美枝。日本人に変装するコネリー。火山のセット(10億円かけて作られた)。チラシには「Q=バーナード・リー」とある(間違い。リーは「M」。「Q」は小型ヘリを持って来日)。「ボンドと日本」が楽しい名作です。


⑥『女王陛下の007』(On Her Majesty’s Secret Service)1969年

「ブロフェルドの新しい世界征覇の野望」

Cast:ジョージ・レーゼンビー、ダイアナ・リグ、テリー・サバラス

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(解説)ボンドが「怪しい男」を調査するため雪山へ向かうスパイ作。レーゼンビーの「ボンド」(「番外編」のような雰囲気もありますが、シリーズとして重要な作品)。ブロフェルド役はスキンヘッド男のテリー・サバラス(『刑事コジャック』)。ブロフェルドの手下には怖い顔のオバチャン。ボンドが結婚する映画。しかし、相手は普通の女性ではないということでトラブル必至。今回は「ボンドと女性」が中心。「M」「Q」「マニーペニー」は出番が短い(しかしながら出演シーンは印象的)。冬季オリンピックのような雪上アクション(スキー、ボブスレーが迫力)、ボンドのプライベート、キャラクターに注目です。


⑦『007 ダイヤモンドは永遠に』(Diamonds Are Forever)1971年

「宿敵ブロフェルドの影武者」

Cast:ショーン・コネリー、ジル・セント・ジョン、チャールズ・グレイ

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(解説)ボンドが密輸ダイヤを追ってアメリカへ向かうスパイ作。コネリーがボンド役に復帰。「月面走行車による猛烈アクション」「ダイヤモンド衛星」。アクションを中心に解説したチラシ。凄い映画、といった感じの表現ですが、実際は『007は二度死ぬ』のようなコミカルな演出が楽しめる内容。ボンドが飄々と敵を倒したり、宿敵ブロフェルドをおちょくったり、女とイチャついたり、格闘したり(とっても楽しい)。カーチェイスのシーンも見せ場です。


⑧『ネバーセイ・ネバーアゲイン』(Never Say Never Again)1983年

「悪の巨大組織スペクター」

Cast:ショーン・コネリー、キム・ベイシンガー、ローワン・アトキンソン、マックス・フォン・シドー

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(解説)ボンドが「スペクター」に奪われた原爆を追うスパイ作。美女が印象的な(気がする)チラシ。内容は派手なアクション&コメディ。『007 サンダーボール作戦』のリメイク。正統なシリーズではない作品(権利関係がややこしいらしい)。キム・ベイシンガーが「いい女」役、バーバラ・カレラは「悪い女」役、アトキンソンは「ドジすぎる英国大使館員」、シドーは「ブロフェルド」。「M」「Q」「マニーペニー」も登場(正統シリーズとは違う人が演じる)。リメイクなので内容はおなじみ。コミカルな演出が楽しめるアクション作。カーチェイス、ペン型ロケット弾にも注目。「コネリー最後のボンド」です。

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