2023年12月18日月曜日

映画チラシ「007シリーズ:ロジャー・ムーア」「映画資料ブログ」

名作映画をちょっとした解説で紹介。『007 死ぬのは奴らだ』『007 黄金銃を持つ男』『007 私を愛したスパイ』『007 ムーンレイカー』『007 オクトパシー』ほか。

①『007 死ぬのは奴らだ』(Live And Let Die)1973年

「西インド諸島・アメリカ南部を支配するブードー教」

Cast:ロジャー・ムーア、ヤフェット・コットー、ジェーン・シーモア

映画チラシ「007シリーズ:ロジャー・ムーア」「映画資料ブログ」

(解説)英国諜報員の「ボンド」が怪しい黒人組織を追うスパイ作。ムーアが新しい「ボンド」に。アクション系俳優ではないため、「ボンド」をユーモラスに演じる(よりコミカルなシリーズに変化)。ボンドが犯罪組織と戦う内容なのですが、チラシには「金相場征服に野望を燃やす秘密組織」とある(全然違う)。怪しい黒人、義手の大男、モミアゲ黒人、アフロ黒人、ふとっちょ黒人、カード女、ふとっちょ保安官、目力がスゴイ黒人、タロット、ワニ、ボートでの逃走劇、ブードゥー教。主題歌はポール・マッカートニー。ブードゥー教を使った怪しげな演出が光る娯楽作です。

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②『007 黄金銃を持つ男』(The Man with the Golden Gun)1974年

「史上最高の殺し屋」

Cast:ロジャー・ムーア、クリストファー・リー、バーナード・リー

映画チラシ「007シリーズ:ロジャー・ムーア」「映画資料ブログ」

(解説)ボンドが「謎の殺し屋」と対決するスパイ作。チラシには「万年筆、これが銃身に」。何の世界にも「ライバル」が。この映画の主役は「殺し屋スカラマンガ」。ボンドと対決するのが夢、とのこと。英国にとっては正体不明の「謎の殺し屋」。しかし、最初から素顔で登場するので映画を見ている私たちからすると「ドラキュラの奴やないかい」といった感じ。クリストファー・リーの怪演が「アジアの怪しい雰囲気」にピッタリ。ツッコミどころが多い映画。前作に続いて「ペッパー保安官」が登場。「黄金銃」、美女、ボンドの活躍ぶり。カーチェイス、ヘンな相撲取りにも注目です。


③『007 私を愛したスパイ』(The Spy Who Loved Me)1977年

「英ソ・ポラリス型原潜が地中海でハイジャックされた!」

Cast:ロジャー・ムーア、バーバラ・バック、クルト・ユルゲンス、リチャード・キール

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(解説)英ソのスパイが協力して「世界制覇の野望を持つ男」を追うスパイ作。「二大マンモス・セット」「ロータス・エスプリ」「美女群がワンサカ」。世界各地でロケした映画(エジプトのシーンがオススメ)。ボンド・カーが海中を走り、最後はタンカー&海洋施設での戦い。巨大なセットがスゴイ。しかしながら、主役は悪役「ジョーズ」(リチャード・キール演じる怪物)。ボンドを襲うシーンが迫力&ドジ。結局、「映画」というものは「巨大なセット」よりも「人間の魅力」。悪役、美女、ボンドの戦いが見せ場です。


④『007 ムーンレイカー』(Moonraker)1979年

「スペース・シャトル<ムーンレイカー>が突然ハイジャックされた!」

Cast:ロジャー・ムーア、ロイス・チャイルズ、マイケル・ロンズデール、リチャード・キール

映画チラシ「007シリーズ:ロジャー・ムーア」「映画資料ブログ」

(解説)ボンドが「宇宙を支配しようとする男」を追うスパイ作。宇宙基地のイラストが描かれたチラシ。地球を飛び出すボンド。妙な野望を持つ悪党を追って宇宙へ。ストーリーは前作と似たようなコンセプト(海の次は宇宙、ってな感じ)。悪役に存在感アリ。イカレた野望を持つ悪党、「ジョーズ」(再登場)、「剣道男」。『スター・ウォーズ』のような演出(古くさいイメージもある「スパイ映画」。新しいイメージを取り入れる作戦。セットの制作に巨費が投じられた)。大勢の美女(チラシには「ボンドもたじたじ?」とある)。「ジョーズ」のドジっぷり、ボートアクション、宇宙での戦闘。ボンドの活躍に期待です。


⑤『007 ユア・アイズ・オンリー』(For Your Eyes Only)1981年

「陸海空に炸烈するダイナミック・アクション!」

Cast:ロジャー・ムーア、キャロル・ブーケ、リン=ホリー・ジョンソン

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(解説)ボンドが裏切り者を追うスパイ作。コミカルな演出が「売り」のムーア版『007』。このままではコメディになってしまう、とスタッフは考えたに違いない(?)。そこで今回はアクションが中心(カーチェイス、雪山での戦い、高地の修道院での戦闘)。英国を狙うソ連。ソ連に協力する裏切り者。そいつの手下はアスリートであり、一流の殺し屋。強力かつ卑劣な敵にさすがのボンドも非情な面を見せる。「ボンドガール」はキャロル・ブーケ(弓矢で仇を討つシーンに注目)。本格的なアクションが見たい方にオススメですが、コメディタッチな演出もあります(ちっこい車でカースタント、ほか)。


⑥『007 オクトパシー』(Octopussy)1983年

「西ベルリンで消された情報員<009>」

Cast:ロジャー・ムーア、モード・アダムス、ルイ・ジュールダン

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(解説)ボンドが東西戦争を起こそうとするソ連の将軍の陰謀を阻止しようとするスパイ作。「オクトパシー美女軍団」登場。ムーアの『007』シリーズ。またしてもコミカル路線に。今回は特にインドのシーンに注目。インドのちっこい車でカーチェイス、殺し屋が使う円盤型ノコギリ(サモ・ハンが香港映画で使ってたタイプに似ている)、テーマ曲を吹く「ヘビ使い」、道具屋の「Q」が美女にモテるシーン(今回は現場で活躍)。謎の女「オクトパシー」。大勢の女性を(犯罪で)養っている。その数30(最近のテレビは大画面になりました。ヒマな人は一人一人チェックしてみては?)。核戦争の危機、コミカルな演出(ボンドの珍妙な変装)、格闘。シリアスだったり、「お笑い」だったり。ジェットコースターのような活劇。オークションのシーンにも注目です。


⑦『007/美しき獲物たち』(A View to a Kill)1985年

Cast:ロジャー・ムーア、タニア・ロバーツ、グレース・ジョーンズ、クリストファー・ウォーケン

映画チラシ「007シリーズ:ロジャー・ムーア」「映画資料ブログ」


(解説)ボンドがイカレた実業家の陰謀を阻止しようとするスパイ作。チラシには、「クイズの正解者の中から100名様にワルサーPPKプレゼント」とある。シリーズ最大規模のロケ。パリ、アメリカ、スイス、英国・・・。悪役はクリストファー・ウォーケン演じる「ゾリン」。ソ連とつながりがある怪しい男で、笑いながら銃を乱射するような奴。グレース・ジョーンズも悪役で、ゾリンの部下(危険人物)。ボンドガールはタニア・ロバーツ(役割が微妙だったような気がする)。頑張るボンド。「ドジな警官」も登場。ムーアはこれが最後の「ボンド」役。「楽しいボンド」を演じてくれました。

 

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