2023年12月5日火曜日

映画チラシ「シルヴェスター・スタローン①」「映画資料ブログ」

名作映画をちょっとした解説で紹介。『ロッキー』シリーズ、『ランボー』シリーズ、『デス・レース2000年』『フィスト』『パラダイス・アレイ』ほか。

①『ロッキー』(Rocky)1976年

「映画史上最高の興奮を突きあげるフル・ラウンドの死闘」

Cast:シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア、カール・ウェザース

映画チラシ「シルヴェスター・スタローン①」「映画資料ブログ」

(解説)無名のボクサーが世界王者に挑戦するスポーツドラマ。シンプルなデザインのチラシ(ロッキー&エイドリアンの後ろ姿)。ロッキーの試合と特訓が見せ場の映画。「勝つ」ためではなく「15R戦える男」であることを証明したいロッキー。どんな戦いをするか? キャラが個性的。「イタリアの種馬」ロッキー、メガネキャラのエイドリアン、世界王者アポロ、ダメ男ポーリー、犬のバッカス、特別ゲストのジョー・フレージャー。音楽にも注目です。

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②『ロッキー2』(Rocky II)1979年

「倒すか、倒されるか」

Cast:シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア、カール・ウェザース

映画チラシ「シルヴェスター・スタローン①」「映画資料ブログ」

(解説)ロッキーが再び世界に挑戦。チラシには「ヘビー級三回戦ボーイ」とある(三回戦?  アマチュア扱い?)。「ボクサーの悲哀」を描いた作品。職に就くが、アッサリ解雇されるロッキー。「ボクシングでの栄光」は他の職場では通用しない。さらに買い物しすぎて金欠(自己責任)、試合のダメージ(眼の異常)。挽回するにはリング復帰しかない。妻エイドリアンは復帰に反対。激しい特訓。エイドリアンが倒れるハプニング。そして試合。ストーリー展開に注目です。


③『ロッキー3』(Rocky III)1982年

「最強の敵の挑戦」

Cast:シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア、カール・ウェザース、ミスター・T、ハルク・ホーガン

映画チラシ「シルヴェスター・スタローン①」「映画資料ブログ」

(解説)世界王者が最強の挑戦者を迎える。ベルト姿がカッコいいチラシ。世界王者になったロッキー。王座を10回も防衛。世界1位クラバー・ラングの挑戦を受ける。「クラバー」を演じるミスター・Tはモハメド・アリのボディガード。アリの推薦で出演が決まった、とか。ハルク・ホーガンも登場(この映画に出演したことでホーガンはプロレスを超えた存在に)。ロッキーを励ますエイドリアン。アポロが特訓をサポート。テーマ曲はサバイバー「アイ・オブ・ザ・タイガー」。DVDのTV版日本語吹き替えも貴重です。


④『ロッキー4 炎の友情』(Rocky IV)1985年

「友よ、君のために闘う。」

Cast:シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア、カール・ウェザース、ドルフ・ラングレン、ブリジット・ニールセン

映画チラシ「シルヴェスター・スタローン①」「映画資料ブログ」

(解説)ロッキーがソ連でアマチュア世界王者と対戦。スウェーデン出身のラングレンが「ソ連のアマチュア世界王者ドラゴ」役(ロシア人ではなかった)。「ソ連」に注目の映画。「ソ連のボクシング」はプロがなくてアマチュアのみ。それがプロに参戦するという。サイボーグのように鍛えられたドラゴ。機械を使ったトレーニング&怪しい注射。ロッキーは自然を使った特訓。山を走り、重い石で筋トレ。スパーリングは無し。そして「ロッキー vs. ドラゴ」。どんな試合になるか? 音楽も素晴らしい(全編にロックミュージック。ジェームス・ブラウンが熱唱)。シリーズの常連が登場する傑作。特訓シーンが特にオススメです。


⑤『ロッキー5 最後のドラマ』(Rocky V)1990年

「そしてグローブは捨てられた・・・」

Cast:シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア、トミー・モリソン

映画チラシ「シルヴェスター・スタローン①」「映画資料ブログ」

(解説)引退したボクサーが新人の特訓を引き受ける話。シリアスなチラシ(ダメージに苦しむロッキー)。深刻なストーリー。「予期せぬ破産」、そして「一人の若きボクサー」。ドラゴと激しく戦ったロッキー。ひどいダメージにより引退。引退しても悠々自適、と思ったら・・・。「下町の暮らし」に戻ったロッキー。カネは無いし、息子はイジけるし、指導した若手は勝手に消えるし。トラブルだらけでロクなことがないロッキー。どんな結末になるか? トミー・モリソンが出演(後にWBO世界ヘビー級王者になった)。セージ・スタローンが息子役(モリソンもセージも若くして亡くなった)。酷評されている映画ですが、「引退後のボクサー」を描いた名作です。


⑥『ロッキー・ザ・ファイナル』(Rocky Balboa)2006年

「<ネバー・ギブ・アップ>の精神」

Cast:シルヴェスター・スタローン、バート・ヤング、アントニオ・ターバー

映画チラシ「シルヴェスター・スタローン①」「映画資料ブログ」

(解説)元世界王者が現役世界王者とエキシビションで対戦。懐かしのキャラ・場所が再登場し、「過去を振り返る」といった感じの内容。エイドリアンを亡くしたロッキー。寂しさを紛らそうとするが・・・。世界王者役でアントニオ・ターバーが登場(本物の世界チャンピオン。ただしヘビーではなく、L・ヘビーの選手)。リアルな試合のシーン&人間関係(暗いシーンが多い)が見せ場です。


⑦『ランボー』(First Blood)1982年

「1000人の警察隊にたった1人で立ち向う男」

Cast:シルヴェスター・スタローン、リチャード・クレンナ、ブライアン・デネヒー

映画チラシ「シルヴェスター・スタローン①」「映画資料ブログ」

(解説)ベトナム帰りの男が小さな町で大暴れするハードアクション作。チラシによると製作費は「80億円」。記念すべき(?)シリーズ一作目。「ベトナム帰り」のランボー。帰国したが母国の者から非難され、職にも就けない(ベトナムでの米軍の蛮行、が原因)。警察署でついにキレる。「反戦」のメッセージも込められた映画。ド派手なアクション&スタントが見せ場(ランボーの凄まじい暴れっぷりを見ると「反戦メッセージ」というより単に暴れたかっただけでは、という気も)。警察、FBI、SWATが撮影に協力。使われた武器は本物。主演のスタローンは私財を全てこの映画に投入。危険なスタントを自らこなした。テーマ曲は有名な名曲"It's a Long Road"。町が壊滅するシーンがハイライトです。

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⑧『ランボー 怒りの脱出』(Rambo: First Blood Part II)1985年

「2500名の戦士が消えた!」

Cast:シルヴェスター・スタローン、リチャード・クレンナ、チャールズ・ネイピア

映画チラシ「シルヴェスター・スタローン①」「映画資料ブログ」

(解説)元米兵がベトナムに捕らえられている米兵の調査に向かう話。いわゆる「MIA(戦闘中に行方不明になった兵士)」の映画。ベトナム帰りのランボー。ベトナムには未だ現地で捕らえられている仲間が。指揮官の命令を無視して救助活動。その結果、陰湿なソ連軍に捕らえられてしまう。悪役はスティーブン・バーコフ(ホントに悪そうな表情の人。『007 オクトパシー』『ビバリーヒルズコップ』でおなじみ)。リアルな戦闘シーンが見せ場(軍人が戦闘シーンの撮影に協力した、とか)。「ランボーの愛」が描かれたシーンもあります。


⑨『ランボー3 怒りのアフガン』(Rambo III)1988年

「15万のソ連軍最強師団の中へ!」

Cast:シルヴェスター・スタローン、リチャード・クレンナ

映画チラシ「シルヴェスター・スタローン①」「映画資料ブログ」

(解説)元米兵がアフガンで捕らえられた元・上官の救助に向かう話。何かと話題のアフガン(当時も今も)。そこでソ連がやりたい放題だという。ソ連を食い止めたいアメリカ。ランボーにアフガン行きを勧める。これを断るランボー(賢明)。ところがランボーの元・上官トラウトマン大佐がアフガンでアッサリ捕まる。そしてランボーが救助に向かう。「ランボー&トラウトマン vs. ソ連軍」。戦闘シーンを見せたい映画。当時アメリカが支援したアフガンゲリラ。今となっては、その援助は正しかったのか? という気がしてくる映画です。


⑩『ランボー 最後の戦場』(Rambo)2008年

「<世界最強の一人軍隊>と呼ばれた男」

Cast:シルヴェスター・スタローン、ジュリー・ベンツ

映画チラシ「シルヴェスター・スタローン①」「映画資料ブログ」

(解説)元米兵がミャンマーで捕らえられた民間人を救出する過激作。チラシには「全てに決着をつける」とある。「何のために戦うのか?」がテーマ。ランボーと傭兵たちの戦闘が見せ場(残酷シーンに要注意)。危険なミャンマーで活動する「お花畑」なボランティア団。彼らの運命は?

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⑪『デス・レース2000年』(Death Race 2000)1975年

「未来世界の大統領の力をもしのぐスーパーヒーロー」

Cast:デヴィッド・キャラダイン、シモーネ・グリフェス、シルヴェスター・スタローン

映画チラシ「シルヴェスター・スタローン①」「映画資料ブログ」

(解説)壮絶なカーレースで参加者が競い合うアクション作。チラシには「死の大レース」「驚異的大ヒット」のコピー。武器を搭載した車を使った荒っぽいルールのカーレース。優勝者は大統領以上の英雄。主演はシルヴェスター・スタローン、ではなくてデヴィッド・キャラダイン(『燃えよデブゴン』、ではなくて『燃えよ! カンフー』の人)。スタローンは何の役なんだろう?

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⑫『フィスト』(F.I.S.T.)1978年

「若き指導者ジョニーの愛と戦いと挫折」

Cast:シルヴェスター・スタローン、ロッド・スタイガー、ピーター・ボイル

映画チラシ「シルヴェスター・スタローン①」「映画資料ブログ」

(解説)全米トラック野郎たちのリーダー(ジョニー)が労働運動指導者にのしあがる話。スタローン主演(ジョニー役)。男気あふれる「ジョニー」の成功とトラブル。男っぽいキャラが見たい人にオススメ(かもしれない)。

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⑬『パラダイス・アレイ』(Paradise Alley)1978年

「ニューヨークの裏街をはずんで生きるエネルギッシュな男たち」

Cast:シルヴェスター・スタローン、リー・カナリート、テリー・ファンク

映画チラシ「シルヴェスター・スタローン①」「映画資料ブログ」

(解説)イタリア移民の三兄弟が何かをやらかす話。スタローン初監督作(主題歌も歌っている)。プロレスラーが出演(テリー・ファンク、ドン・レオ・ジョナサン、ジン・キニスキー)。どんな内容の映画なのか? チラシからはほとんどわからない。貧しい街の青年たちが貧乏から抜け出すために何かをやる、という話らしい。レスリングのシーンもあるとのこと。

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⑭『ナイトホークス』(Nighthawks)1981年

「追いつめられたはぐれテロ、ターゲットは遂に国連要人へ!!」

Cast:シルヴェスター・スタローン、ビリー・ディー・ウィリアムズ、リンゼイ・ワグナー、ルドガー・ハウアー

映画チラシ「シルヴェスター・スタローン①」「映画資料ブログ」

(解説)英国のテロリストが整形してアメリカに上陸するサスペンスアクション作。「ナイトホークス」とは「対国際テロ特別捜査官」のこと。スタローン&ウィリアムズ演じるニューヨークの刑事(デカ)が「ナイトホークス」入り。テロリストが整形してどんな顔になったのかがわからないため整形後の顔を想像して敵を追う。緊迫感が売り物の映画。精悍さを出すためスタローンは減量して撮影に挑んだとのこと。ヒゲ姿のスタローンに注目です。

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⑮『勝利への脱出』(Escape to Victory)1981年

「不屈の男たちの大脱走」

Cast:シルヴェスター・スタローン、マイケル・ケイン、ペレ

映画チラシ「シルヴェスター・スタローン①」「映画資料ブログ」

(解説)連合軍の捕虜がドイツ軍とサッカーで勝負するスポーツ&歴史物映画。チラシには「『大脱走』+『ロッキー』」「撮影はハンガリー」「陸軍の全面的バックアップ」「エキストラ25万」のコピー。ペレほかサッカー選手が多数登場(ボビー・ムーア、ウェルナー・ロス、オズバルド・アルディレスなど)。第二次大戦中の実話を描いた内容。ドイツ軍とサッカーで勝負することになった連合軍の捕虜。その試合中に脱走する計画。試合が始まり・・・・。スタローンは米兵役でサッカーのシーンではキーパー役。マイケル・ケインは連合軍チームの監督役。キャロル・ローレはレジスタンスの娘役(男ばかりの映画で、「紅一点」)。内容は少し地味。サッカーシーン、役者の演技力に注目です。

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