名作映画をちょっとした解説で紹介。『コブラ』『オーバー・ザ・トップ』『ロックアップ』『オスカー』『クリフハンガー』『スペシャリスト』ほか。
①『コブラ』(Cobra)1986年
「通称<コブラ>ロス市警のドはずれ刑事」
Cast:シルヴェスター・スタローン、ブリジット・ニールセン、レニ・サントーニ、アンディ・ロビンソン
(解説)刑事と女がイカレた集団に追い回されるハードアクション作。「コブラ」がカッコいいチラシ(銃のグリップにコブラの絵、口にはマッチ)。ロス市警の刑事コブラ。悪党には容赦しない男。イカレ集団と対決。スタローン版『ダーティーハリー』(「サソリ男」アンディ・ロビンソン、「ハリーの相棒」レニ・サントーニが出演)。スタローンがマシンガンを撃つシーンはアル・パチーノ『スカーフェイス』風。「コブラ」という面白いキャラ(ピザをはさみで切って食べる。チンピラのシャツを破る。本名が嫌い(女っぽい名だから))。ブリジット・ニールセンは凶悪犯に追われて怯える役(逆に敵を倒しそうなほどデカいのに)。名作を意識した内容。「コブラ」のアクションに注目です。
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②『オーバー・ザ・トップ』(Over the Top)1987年
「熱血のコンボイ・トラッカー<リンカーン・ホーク>登場!」
Cast:シルヴェスター・スタローン、ロバート・ロッジア、スーザン・ブレイクリー
(解説)トラッカーが息子を取り戻すためにアームレスリングの大会に出場するドラマ作。腕相撲の映画(子供がどうのこうのという話もありますが)。トラッカーのホーク(スタローン)。10年間も会っていなかった息子マイケルと再会。学校から自宅までトラックで送ることに。その道中で親子の交流。しかしながら、マイケルはナマイキな少年(グチったり、泣いたり)。マイケルの祖父は謎の大物(ボディガードを付けて実にエラそうな奴。しかも義理の息子ホークになぜか冷たい)。キャラ設定が微妙な映画。複雑な心理の人間関係。やっぱり腕相撲のシーンが見せ場。ラスベガスの大会で大男たちと戦うホーク。その結末は?
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③『ロックアップ』(Lock Up)1989年
「5000人の凶悪犯が渦巻く超ハイテク要塞<ロックアップ>」
Cast:シルヴェスター・スタローン、ドナルド・サザーランド、ジョン・エイモス
(解説)模範囚が地獄の刑務所で痛めつけられるアクション作。チラシには「スーパー・バンドッグ」とある。「バンドッグ」とは「つながれた番犬」という意味らしい(たぶん、「囚人」のことと思われます)。映画の新しいジャンル「スーパー・バンドッグ」(囚われの身の者を描いたアクション映画)。スタローン演じる模範囚レオン。まもなく刑期も終える。そんなタイミングで突然、別の刑務所に収監。そこの刑務所長は過去のことでレオンに恨み。看守や囚人を使ってレオンをいたぶる。エラい目に遭わされ続けたレオンが反撃。どんな結末になるか? キャストがなかなか豪華(ドナルド・サザーランド(『バックドラフト』)、ジョン・エイモス(『星の王子 ニューヨークへ行く』)、ソニー・ランダム(『48時間』)、トム・サイズモア(『ヒート』))。レオンの戦いに注目です。
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④『オスカー』(Oscar)1991年
「堅気になるためのハジメの一歩!?」
Cast:シルヴェスター・スタローン、ピーター・リーガート、オルネラ・ムーティ
(解説)ギャングがカタギになろうと努力するトーク系コメディ。監督ジョン・ランディス。チラシによると「火事で完成が延びた」という。スタローンはギャングの「アンジェロ・プロヴォローネ」役。ギャングのアンジェロ。臨終の父(カーク・ダグラス)からの命令「カタギになれ」。そこでアンジェロは合法的な商売に乗り出すことに。ところがヘンな連中、ドジな手下らが絡み合って次から次へとトラブルが。アクション作のときとは違う雰囲気のスタローン(カメラ目線になるギャグも)。マイナーな作品ですが、楽しめる佳作です。
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⑤『クリフハンガー』(Cliffhanger)1993年
「地上4000mのノンストップ・エンタテインメント」
Cast:シルヴェスター・スタローン、ジョン・リスゴー、ジャニーン・ターナー
(解説)山岳救助隊がテロリストに脅され、反撃するハードアクション作。この作品のポスターを見てスタローンは落ち込んだという(「山の迫力」を強調したポスター。ポスターに写った自分の姿が小さかったため「小さい扱いをされている」「自分の人気は無くなったのか?」と思ったらしい。そんなワケないじゃないですか。スタローンは大スターですよ)。スタローンは山岳救助隊の隊員役。痛ましい事故に悩み、仕事から遠ざかる。そんな状況でテロリストが暗躍。奪ったカネを雪山で紛失し、隊員を脅してカネを回収しようとする。悪役が冷酷(ジョン・リスゴー(『トワイライトゾーン/超次元の体験』)、レオン(『クール・ランニング』の主役))。険しい絶壁、凍るような寒さの中で展開される「山岳救助隊 vs. テロリスト」。超一級品のアクション作です。
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⑥『スペシャリスト』(The Specialist)1994年
「女が仕組んで男が仕掛ける」
Cast:シルヴェスター・スタローン、シャロン・ストーン、ジェームズ・ウッズ、エリック・ロバーツ、ロッド・スタイガー
(解説)元CIAの爆破屋がある女性の依頼を実行しようとするアクション作。二大スター、といった感じのチラシ。スタローンは「元CIAの爆破屋」。報酬を得て、爆破依頼を実行。ストーンは「親の敵を討ちたい女」。でも何かワケあり。ウッズは「元CIA」。「爆破屋」を追う役どころ。エリック・ロバーツはジュリア・ロバーツの兄ちゃん。ロッド・スタイガーは全ての黒幕(ネタバレ?)。爆破シーンが見せ場の映画。スリリングなシーンに注目です。
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⑦『ジャッジ・ドレッド』(Judge Dredd)1995年
「法をも超越した唯一絶対の正義」
Cast:シルヴェスター・スタローン、アーマンド・アサンテ、ダイアン・レイン
(解説)未来の裁判官「ジャッジ」がワナにかけられ、反撃する近未来アクション作。チラシには「核戦争後の未来」「1億2000万ドルの巨費」。「ジャッジ」とは警官、裁判官、死刑執行人の役目を一人で実行できる役人(犯罪があまりにも多いため、事件処理を効率化)。「ジャッジ」のドレッド(スタローン)。ワナを仕掛けられて刑務所送りに。そうはいくか、とばかりに反撃。悲惨な近未来の光景、ロボットとの対決、黒幕との決着戦。過激なアクションが見せ場。名優マックス・フォン・シドー、コミカルなロブ・シュナイダー。なぜかダイアン・レインが出てます(「色気のある役」じゃないのに、という意味です)。
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⑧『暗殺者』(Assassins)1995年
「世界一危険な男が、決まる瞬間。」
Cast:シルヴェスター・スタローン、アントニオ・バンデラス、ジュリアン・ムーア
(解説)新旧二人の暗殺者が腕を競うサスペンスアクション作。二大スターの共演。世界一の暗殺者ラス(スタローン)、ラスに憧れる男(バンデラス)。二人の対決に巻き込まれる女(ムーア)。謎の黒幕、銀行員のオッチャン、通りすがりのオバチャン。どこの世界にも「ライバル」が。トップに立ちたい男が世界一の男に挑戦。派手なアクション(爆破シーン、狙撃シーン)で迫力と緊張感を描いた傑作です。
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⑨『デイライト』(Daylight)1996年
「偶然がニューヨークに仕掛けた恐るべき大事故!」
Cast:シルヴェスター・スタローン、エイミー・ブレネマン、セイジ・スタローン
(解説)悲惨な事故が発生し、崩れていくトンネルから生存者が脱出しようとするアクション作。チラシには「急速な崩壊を続ける地獄」とある。予算がかかった大作。撮影のためにトンネル(地獄)が建設された。暴走車がトンネルで事故。さらに有毒廃棄物を積んだトラックが爆発。崩れていくトンネル。真っ暗な中に閉じこめられた生存者。彼らを救出しようとする男(スタローン)が皆を「陽の当たる所(デイライト:日光)」に導こうとする。事故の凄惨さ、生存者同士の争い、悲しい別れ。非常に恐ろしい映画。「スーパーマン」ではなく「等身大の男」を演じるスタローン。息子セイジ・スタローンも出演。教訓に富んだ内容。多くの人に観てもらいたい作品です。
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⑩『コップランド』(Cop Land)1997年
「NY市警の闇に激闘する」
Cast:シルヴェスター・スタローン、レイ・リオッタ、ハーヴェイ・カイテル、ロバート・デ・ニーロ
(解説)NY(ニューヨーク)の警官が多く住む町でスキャンダルが発生するサスペンス作。チラシには「スタローン vs. デ・ニーロ」とありますが、二人が決闘する映画ではありません。「警官の汚職」がテーマの映画。スタローンは保安官、デ・ニーロは内務調査官、レイ・リオッタ、ハーヴェイ・カイテルはNYの警官。ニューヨークの警官が多く住む町。そこは非常に閉鎖的な所。何があっても沈黙が保たれる。「ある事件」により住民の腐敗ぶりが明らかに。怪しい町、秘密を隠そうとする連中。スタローン、デ・ニーロは正義の側。町の妙な静けさ、結末に注目です。
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⑪『追撃者』(Get Carter)2000年
「喰らいつき、追いつめる!」
Cast:シルヴェスター・スタローン、ミランダ・リチャードソン、レイチェル・リー・クック、ミッキー・ローク、マイケル・ケイン
(解説)ラスベガスの取立屋が弟が死んだ謎を探るサスペンス作。『狙撃者』という映画のリメイク。オリジナルのマイケル・ケインも登場。ハードボイルドなスタローン。「取立屋」を演じる。ミッキー・ロークはいかがわしい奴、ケインはバーのオーナー役。エレベーターでの死闘、スタローンとロークの乱闘。暗い作品ですが、アクション&サスペンスの佳作。スタローンのハードボイルドな演技に注目です。
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⑫『ドリヴン』(Driven)2001年
「時速400キロのエクスタシー」
Cast:シルヴェスター・スタローン、バート・レイノルズ、キップ・パルデュー
(解説)不調のカーレーサーを元レーサーがサポートする話。チラシには「アイルトン・セナに捧げる」とある。クラッシュシーンが見せ場、とのこと。チラシにはストーリーが書かれていない。「スピードの迫力」で勝負する作品かと。
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⑬『シェイド』(Shade)2003年
「最強のヤツらが仕掛ける最強の頭脳戦」
Cast:ジェイミー・フォックス、メラニー・グリフィス、シルヴェスター・スタローン
(解説)巨大な成功を収めたい3人の男女がラスベガスに集合する「知性派のクライム・ドラマ」。野心家の3人。スタローンは3人と勝負するギャンブラーの役。ベガスの町、ギャンブルの緊張感。「どんでん返し」が見られる映画。
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⑭『エクスペンダブルズ2』(The Expendables 2)2012年
「消耗品軍団最大の危機」
Cast:シルヴェスター・スタローン、チャック・ノリス、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガー
(解説)傭兵軍団が仲間の復讐をする過激なアクション作。アクション系の人たちが再び大集合。マシンガンをぶっ放す。そういうのが好きな人向けの作品。
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⑮『大脱出』(Escape Plan)2013年
「地図にのらない動く要塞」
Cast:シルヴェスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー
(解説)セキュリティ・コンサルタントがワナにかけられるアクション作。チラシには「海上の監獄要塞」「世界最強の2大アクションスター」。スタローン&シュワが海上に造られた刑務所から脱獄する話。「謎の敵」に陥れられるスタローン。アクション&サスペンス風味の作品。『ロックアップ』『デッドフォール』のような映画か?
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