名作映画をちょっとした解説で紹介。『そら、見えたぞ、見えないぞ!』『ザ・シンガー』『ユーズド・カー』『ニューヨーク1997』『ゴーストハンターズ』ほか。
①『そら、見えたぞ、見えないぞ!』（Now You See Him, Now You Don't）1972年
「落第学生が雷の液化に成功」
Cast：カート・ラッセル、ジョイス・メンカス、セザール・ロメロ
（解説）ある学生が「透明になれる薬」を開発するコメディ作。ディズニーの映画。貧乏な大学の学生が画期的な発明。何と「透明になれる薬」。しかし、悪用されると大変なことに。悪党にそれを盗まれ、一騒動。「不思議な薬」が楽しそうな映画です。
『シャギー・ドッグ』（The Shaggy Dog）1959年
「兄貴が突然むく犬に変身！」
Cast：フレッド・マクマレー、ジーン・ヘイゲン
（解説）青年が「魔法の指輪」のせいで犬に変身するコメディ作。『そら、見えたぞ、見えないぞ!』と同じチラシ（二本立て？）。人が犬になったことで起こる騒動を描いたもの（楽しそう）。犬嫌いの男に追われたり、スパイの内緒話を聞いてしまったり、逃走するスパイを車で追跡したり。ほのぼのした内容かな？
注）『そら、見えたぞ、見えないぞ!』『シャギー・ドッグ』は日本版DVDは出てません（残念）。
②『ザ・シンガー』(ELVIS) 1979年
「娘よ、いま君のために歌う。」
Cast：カート・ラッセル、シェリー・ウィンタース、シーズン・ヒューブリー
（解説）エルビス・プレスリーの実話。ラッセルがプレスリー役。見事な役作り、と全米で絶賛されたらしい。プレスリーの栄光と不安を描いた内容。プレスリーファン必見。ラッセルは『スコーピオン』（2001年）でもプレスリーのマネ。併せて鑑賞することをオススメします。
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③『ユーズド・カー』（Used Cars）1980年
「奇想天外なユーズド・カー大宣伝作戦」
Cast：カート・ラッセル、ジャック・ウォーデン、デボラ・ハーモン
（解説）ライバルの中古車販売会社がセールスを競い合うコメディ作。チラシには「お色気たっぷり」「レモン」のコピー。「おバカ映画」らしい。競い合う二つの中古車販売会社。バカなアイデアで集客してセコハン車を売る。他社の客も奪い取る。ついに裁判沙汰に。見かけだけは良い中古車＆口先だけのカーディーラー。「中身がイマイチなもの」をアメリカでは「レモン」と呼ぶらしい（ホント？）。日本流に言えば「ピーマン」とのこと（「中身無し」の意）。「車を売るアイデア」が楽しい映画です。
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④『ニューヨーク1997』（Escape from New York）1981年
「1997年マンハッタン島は巨大な監獄となった！」
Cast：カート・ラッセル、リー・ヴァン・クリーフ、アーネスト・ボーグナイン
（解説）「スネーク」が大統領を救出しようとするアクション作。二枚分のサイズの横長なチラシ（カラー写真に地図が載っている。パンフレットみたい）。アイデアが面白い映画。あのニューヨークが刑務所に。犯罪が激増したアメリカ。刑務所がいくらあっても足りない。そこでニューヨーク全体を刑務所に。大統領がそこで誘拐されてしまい、「スネーク」が大統領救出に向かうことに。ラッセル演じる「スネーク」は腕っぷし＆度胸の男。イカレた囚人たちとの対決が見せ場。町の荒廃ぶりにも注目です。
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⑤『遊星からの物体X』（John Carpenter's) The Thing）1982年
「10万年前の恐怖と向かい合う12人の男たち！」
Cast：カート・ラッセル、ウィルフォード・ブリムリー、ドナルド・モファット
（解説）10万年前に地球に落下したエイリアンが人間を襲うホラー作。南極の調査隊が「謎の物体」に襲われる話。ラッセルは調査隊のメンバー役。「物体」が獲物を襲うシーン、人間がそれに対抗するシーン。カナダ、アラスカでロケされ、「極寒」を見事に表現しているとのこと。「物体 vs. 人間」の結末は？
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⑥『ゴーストハンターズ』（Ghost Hunters ：Big Trouble in Little China）1986年
「ラビリンス・アドベンチャーの決定版！」
Cast：カート・ラッセル、キム・キャトラル、デニス・ダン、カーター・ワン
（解説）陽気なトラック運転手が復活を目指す悪魔と対決するアクションコメディ作。チラシには「ファミコン感覚」「オモシロすぎてゴメン」とある。キャラと特殊効果を楽しむ映画。ラッセルはトラック運転手「ジャック」の役。2258才の化け物がチャイナタウンに現れ、ジャックと仲間が化け物と対決する。「ジャック」というキャラが楽しい（カッコいいけど、ドジ）。「化け物たち」も充実。2258才の「ロー・パン」＆手下三人組（あのカーター・ワンが登場）、ヘンな造形の怪物たち。化け物が住む奇妙なアジトや町中で繰り広げられる戦いを特殊効果＆豪華なセットで見せるカネがかかった痛快娯楽作。中華系の出演者たちにも注目です。
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⑦『バックドラフト』（Backdraft）1991年
「炎よりも激しく燃える愛と青春」
Cast：カート・ラッセル、ウィリアム・ボールドウィン、ドナルド・サザーランド、ロバート・デ・ニーロ
（解説）消防隊の兄弟が放火事件に巻き込まれるサスペンス作。この映画のチラシは二種類（表が同じで、裏が違う）。まだ製作中、とのことで詳しいストーリーが書かれていません。「バックドラフト」とは「酸欠状態の空間に空気が入ることによって一気に炎が爆発的に拡大する現象」。悲しい過去がある兄弟（ラッセル＆ボールドウィン）。父の後を継いで消防士に。危険な現場作業。そして事件性のある火事発生。それを調査する捜査官（デ・ニーロ）。次々に起こる放火事件。その裏にある事情とは？ 豪華キャスト（「デ・ニーロ vs. サザーランド」にも注目されたい）、兄弟の話、すさまじい炎、事件の真相が見せ場。音響効果にも注目です。
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⑧『スターゲイト』（Stargate）1994年
「過去と未来をつなぐ究極の謎」
Cast：カート・ラッセル、ジェームズ・スペイダー、ジェイ・デビッドソン
（解説）米軍と考古学者が「ゲイト」の向こう側の世界を調査するSFアクション作。莫大な製作費の映画。巨大セット、エキストラ（15,000人）。映像の迫力で勝負。エジプトで発見された「ゲイト」。ラッセル演じる特命を帯びた米軍人らがそれを通ると、その先には古代世界があった。「ゲイト」の向こうの世界、謎の人物、進んだ兵器に注目です。
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⑨『エスケープ・フロム・L.A.』（Escape From L.A.）1996年
「自由を失った恐ろしいアメリカの未来社会」
Cast：カート・ラッセル、ステイシー・キーチ、スティーヴ・ブシェミ
（解説）あの「スネーク」がロサンゼルスで死闘を展開する近未来アクション作。前作『ニューヨーク1997』と同じ二枚分のサイズの横長なチラシ（カラー写真に地図。パンフレットみたいな豪華さ）。前作から15年後に製作された続編。ラッセルが再び「スネーク」役。「スネーク」は元・特殊部隊隊員。社会に反抗的だが、腕は立つ。そこで国家機密を回収する任務を課せられることに。今作ではロサンゼルスが廃墟化＆刑務所化（前作ではニューヨークだった）。荒っぽい町でのスネークの戦いぶり、特別出演者、CGを使った描写に注目です。
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⑩『ソルジャー』（Soldier）1998年
「宇宙に捨てられた最強兵器」
Cast：カート・ラッセル、ジェイソン・スコット・リー
（解説）人間兵器が宇宙に捨てられて、反撃する未来アクション作。「ラッセルのセリフが少ない」ことで有名な映画（無表情で地味なキャラだった）。近未来が舞台。「戦争の道具」として育てられた男たち。古くなったら使い捨てされる運命。ある星に捨てられた旧型戦士（ラッセル）。そこに住む人たちと交流。人間らしい感情に目覚める。その星を新型人間兵器が襲い、旧型戦士は対抗する。戦闘シーン、舞台設定（惑星や「人間兵器」というアイデア）が見せ場です。
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⑪『ポセイドン』（Poseidon）2006年
「転覆した超豪華客船」
Cast：カート・ラッセル、ジョシュ・ルーカス、リチャード・ドレイファス
（解説）超豪華客船「ポセイドン」が荒波の衝撃を受けるパニック作。名作『ポセイドン・アドベンチャー』のリメイク。内容はおなじみ。逆さにひっくり返った巨大船。そこから生存者が脱出しようとする。映像の迫力で勝負する映画。生存者たちの行動、態度にも注目です。
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