名作映画をちょっとした解説で紹介。『ドラゴン危機一発』『ドラゴン怒りの鉄拳』『ドラゴンへの道』『燃えよドラゴン』『クロウ 飛翔伝説』ほか。
①『ドラゴン危機一発』(唐山大兄:The Big Boss)1971年
「世界最強の男 ブルース・リーの魅力」
Cast:ブルース・リー、ジェームス・ティエン、マリア・イー
(解説)カンフー使いの青年がタイで悪党たちと対決するアクション作。チラシには「ブルース・リー㐧2弾」とある(最初に公開されたのが『燃えよドラゴン』。『ドラゴン危機一発』はその次、ということですよね?)。「ブルース・リーの神技」「ジェームス・ディーンのような魅力」(二人には共通点が。若くして亡くなったこと&はにかんだ表情)。若々しいリーのカンフーに注目です。
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②『ドラゴン怒りの鉄拳』(精武門:Fist of Fury)1972年
「豪快! 華麗! ヌンチャクの妙技!」
Cast:ブルース・リー、ノラ・ミャオ、ティエン・フォン、橋本力、ボブ・ベイカー
(解説)若い拳法家が悪辣な道場乗っ取り派と対決するアクション作。「ブルース・リー㐧3弾」「リーの最高傑作」「ヌンチャクの華麗な妙技」「華麗な孔雀殺法」。邪悪すぎる日本人をリーが蹴散らすシーン、ノラ・ミャオの美しさが見せ場。ラストは暗い。
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③『ドラゴンへの道』(猛龍過江:The Way of the Dragon)1972年
「コロシアム大遺跡の一騎打ち」
Cast:ブルース・リー、ノラ・ミャオ、チャック・ノリス
(解説)ローマの中華街にあるレストランに雇われた拳法家が悪徳グループと対決するアクション作。「コンコルド・ピクチャーズ」製作(リー&レイモンド・チョウの会社)。「最後のブルース・リー」「ダブルヌンチャク」「巨人のようにビッグな白人ボクサー」のコピー。リーの四大カンフー作。最後に残ったこの作品がついに劇場公開(「最後の」とはそういう意味らしい。実際には「最後」じゃないけど)。『ドラゴン怒りの鉄拳』ではヌンチャクは一本のみ使用。この映画では二本同時に使う。「ビッグな白人ボクサー」とはチャック・ノリスのこと。ノリスはそんなにデカくはないですね。ちょっとオーバーな表現。
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④『燃えよドラゴン』(Enter the Dragon:龍爭虎鬥)1973年
「本物の凄さ 面白さ!」
Cast:ブルース・リー、ジョン・サクソン、ジム・ケリー、シー・キエン
(解説)少林寺拳法の達人が命がけの武術試合に参加するアクション作。「『007 ドクターノオ』を上回るおもしろさ」「ジェームス・ディーン以来のショック」。リーがキッカケでアジアに注目が。しかしリーが亡くなってショックが走った(当時)。「鬼才ロバート・クローズ監督」とある(「鬼才」? 監督としてはあまり評価が高くなかったような気が)。「ストーリー解説」にはちょっと内容と違う所も。千葉真一、風間健のコメントにも注目のチラシです。
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⑤『死亡遊戯』(Game of Death)1978年
「極限に挑む男の闘いがはじまった」
Cast:ブルース・リー、ギグ・ヤング、ディーン・ジャガー、コリーン・キャンプ
(解説)映画俳優がギャングに脅されて逆襲するアクション作。チラシには「ブルース・リーが帰って来た」。『燃えよドラゴン』撮影のため中断して未完成になった『死亡遊戯』。監督ロバート・クローズが何とか完成(「最高の作品を作った」とのこと)。共演候補には大物がリストアップ(当時)。スティーブ・マックイーン、ジェームス・コバーン、モハメッド・アリ、サッカーのペレ。実際にはNBAスターのカリーム・アブドゥル・ジャバールが出演。見所がいっぱいの映画。ただし、リー本人の出演シーンは短い。「ブルース・リー映画」として認めないファンも。
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⑥『死亡の塔』(死亡塔:The Tower Of Death)1980年
「不死鳥<ブルース・リー>はもう一度甦る」
Cast:ブルース・リー、タン・ロン、ウォン・チェンリー、ロイ・ホラン
(解説)友人の殺害事件の真相を探るため日本に来たリーが、ヘリコプターから墜落するアクション作。リーの顔が大きく載ったチラシ。「未公開シーン」を使って制作された映画。どんなシーンなんだろう、と期待した当時のファン。ちょっとだけでしたねー。「ネオ・ヒーローが活躍」「リーへの愛に燃える人々の胸を打つ」(何か大袈裟な表現)。「ネオ・ヒーロー」とは弟役のタン・ロンのこと。彼はその後は役者としてはサッパリでした。「リーの出演シーン」は単なる「過去作の流用」。熱心なファンの怒りを買い、「胸を打つ」ことはなかった。アクションと個性的な演出。個人的には好きな作品です。
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⑦『ブルース・リーのグリーン・ホーネット』(Bruce Lee in the Green Hornet)1966年
「悪に挑む黒衣の怪人」「黒マスクのヒーロー」
Cast:ブルース・リー、ヴァン・ウィリアムス、ウェンディ・ワグナー
(解説)自警団「グリーン・ホーネット」が三つの事件で活躍するアクション作。「アメリカ主演第一回作」「記録的大ヒット」。リーは「主役」ではありません(ヴァン・ウィリアムスが主役)。白人をターゲットにしたアメリカのTV番組『グリーン・ホーネット』。それを三話まとめたのがこの映画。アメリカでは大ヒットしたとか。日本ではどうでしたか? DVDがリリースされています。マコ岩松も出てるレトロなオススメ作です。
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⑧『ブルース・リー/電光石火』(THE GREEN HORNET: FURY OF THE DRAGON)1966年
「若き日のブルース・リー」「スーパー・メカニック」
Cast:ブルース・リー、ヴァン・ウィリアムス、ウェンディ・ワグナー
(解説)「グリーン・ホーネット」が最新科学兵器を持つシンジケートと対決するアクション作。「アメリカ主演作品」とある。主役は白人のウィリアムスですが前作同様、チラシではリーがアップで主役扱い。「グリーン・ホーネット」の車は最新式。「ブラック・ビューティー」と呼ばれる車。『007』の「ボンド・カー」よりも凄い、とのこと。敵は「シンジケート」というより「犯罪集団」(「小規模な知能犯」「チンピラ集団」など)。リーのキックが見せ場です。
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⑨『ドラゴン水滸伝』(封神榜:The Story of Chinese Gods)1975年
「スーパー・アニメーション」「3千年の時を超え甦える<幻の武術>」
監督チャン・チー・ホイ
(解説)殷の国の王が天上の神々と戦うために邪悪な者を味方に付けるアニメ。「最強」「幻の武術」「登場する神々たち」「中国に語り継がれる史実」「画期的なアニメ手法」。ブルース・リーみたいな神様が登場して悪人と戦うスペクタクル映画(とっても楽しそう)。日本ではVHSでリリース。中古ビデオはエラい高価。普通に観たいだけなんですけどね。そんなにカネを出してまで、という気もする。観たことありますか?
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⑩『ラピッド・ファイアー』(Rapid Fire)1992年
「武器は持たない、ものすごい奴」
Cast:ブランドン・リー、パワーズ・ブース、ニック・マンキューソ
(解説)美術学生がギャングによる殺人を目撃してしまうアクション作。ブルース・リーの息子ブランドン。なかなかカッコいい人。人気急上昇中(当時)。チラシには「武器は持たない」とある(素手で戦うシーンもありますが、銃を使うシーンも)。陰謀、カースタント、格闘が見せ場(「ドラゴン伝説の復活」)。悪役は『ラッシュアワー』のツィ・マー。
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⑪『クロウ 飛翔伝説』(The Crow)1994年
「亡き恋人との永遠の愛を求めて」
Cast:ブランドン・リー、ロシェル・デイヴィス、アーニー・ハドソン
(解説)犯罪都市に一人の男が甦るアクション作。「墓場から甦った不死身のヒーロー」「ブランドン・リー追悼作品」。若くして亡くなったブランドン。ハリウッドはアジア系を拒否しているのか? 彼の死には当時、大変なショックと疑惑がありました。実際は事故だったそうですが。内容は不吉なもの。死人がカラスのパワーで甦る。復讐シーンが見せ場。卑劣な悪党たちが絶望する姿、少女と「クロウ」の交流。シリーズ化されました。テーマ曲にも注目です。
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