名作映画をちょっとした解説で紹介。『ダイ・ハード』シリーズ、『ハドソン・ホーク』『ラスト・ボーイスカウト』『永遠に美しく…』『12モンキーズ』ほか。
①『ダイ・ハード』(Die Hard)1988年
「地上40階! 超高層ビルは戦場と化した!」
Cast:ブルース・ウィリス、アラン・リックマン、アレクサンダー・ゴドノフ
(解説)刑事が超高層ビルを占拠したテロリストと対決するハードアクション作。チラシはウィリスのシリアスな表情(『タワーリング・インフェルノ』みたいなデザイン)。この作品でウィリスはトップスターに(スタローン、シュワルツェネッガー、イーストウッド作品を超えるヒット)。過激なアクションにウィリスお得意のコミカルな表情がプラスされた傑作。ウィリス演じる刑事マクレーン。重武装したテロリストに対し、丸腰同然。どんな戦いになるか? 黒人巡査などの脇役キャラにも注目です。
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②『ダイ・ハード2』(Die Hard 2: Die Harder)1990年
「ダレス国際空港に非常事態発生」
Cast:ブルース・ウィリス、ウィリアム・サドラー、ボニー・ベデリア
(解説)刑事が空港を占拠したテロリストと対決するアクション作。チラシには「劇場の大スクリーンでごらんください」とある。今回は空港が舞台。ある人物を救出しようとするテロリスト。そこに居合わせた刑事マクレーン。またしてもたった一人で戦うハメに。ジョン・エイモス(『星の王子 ニューヨークへ行く』ほか)が軍人役で登場。製作費もかなりの増額。前作を超える内容になるか!? ド派手なシーンが見せ場です。
③『ダイ・ハード3』(Die Hard: With a Vengeance)1995年
「世界一、運の悪い奴。」
Cast:ブルース・ウィリス、ジェレミー・アイアンズ、サミュエル・L・ジャクソン
(解説)刑事が町を脅迫する爆弾魔を追うアクション作。チラシには「出演料1500万ドル」。大物になったウィリス。すごい出演料。今回はサミュエル・L・ジャクソンと共演。ウィリス演じる刑事、ジャクソン演じる一般人が一緒に犯罪者を追う「バディムービー」。敵は「サイモン」と名乗る謎の爆弾魔。その正体は? ド派手なアクションシーン(地下鉄、地下道、船)、コミカルな演出(特にウィリス&ジャクソンの会話)、緊迫感が漂うシーン。見せ場がいっぱいの傑作です。
④『ダイ・ハード4.0』(Die Hard 4.0)2007年
「またまた、戦場に来てしまった」
Cast:ブルース・ウィリス、ジャスティン・ロング、マギー・Q
(解説)刑事がインフラを狙うテロリストと対決するアクション作。三作目から12年後に制作された。この作品のウィリスは坊主頭(マンガの「チャーリー・ブラウン」が大人になった感じの顔立ち)。デジタル化された社会。インフラを狙うテロリスト。刑事マクレーンが悪党を追うが、ハイテクのことはサッパリ。どうする? アクション重視の内容。CGを使った破壊的なシーン(戦闘機、ヘリ、トレーラーなど)、マクレーンと女殺し屋(マギー・Q)の対決。マクレーンの娘「ルーシー」にも注目。「アクション」「家族の絆」がテーマです。
⑤『ダイ・ハード ラスト・デイ』(A Good Day to Die Hard)2013年
「運の悪さは、遺伝する。」
Cast:ブルース・ウィリス、ジェイ・コートニー
(解説)アメリカの刑事がロシアで政治家の争いに巻き込まれるアクション作。チラシには「運の悪さは、遺伝する」とある。行く先々で事件に巻き込まれるマクレーン。「運」というよりも「悪を見過ごせない性格」が全ての原因ではないかと。今回はロシアが舞台。刑事マクレーンの息子「ジャック」が登場。そしてマクレーン父子がロシアの政争に巻き込まれる。結局はアクションが売り物の「ぶっ壊し」ムービー。多くの車が巻き込まれるカーチェイス、銃撃戦、武装ヘリの襲撃など。「家族」もまたテーマ。マクレーン一家が再会するシーンが素晴らしい(妻ホリーは出てきません。少し寂しい)。マクレーンがロシア語を話すシーンなどアクション以外にも注目です。
⑥『ハドソン・ホーク』(Hudson Hawk)1991年
「怪盗ホーク」「女と一杯のカプチーノを愛する男」
Cast:ブルース・ウィリス、ダニー・アイエロ、アンディ・マクダウェル、ジェームズ・コバーン
(解説)愉快な泥棒がヘンな夫婦に脅されて「仕事」をするアクションコメディ作。「ダ・ヴィンチの謎」がテーマ。キャラが楽しい。ウィリス&アイエロ(泥棒役)、スタローンの弟フランク(ギャング役)、ジェームズ・コバーン(CIAのオッチャン)、アンディ・マクダウェル(美人)、イカレた夫婦&ナイフ執事、太った奴、ナマイキなガキ。一押しはマクダウェルさん(「素敵なおねえさん」って感じ)。ヨーロッパ各地でロケ(イタリアのシーンに特に注目)。個性的なキャラ&演出が楽しい映画です。
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⑦『ラスト・ボーイスカウト』(The Last Boy Scout)1991年
「また命の限界を超える」
Cast:ブルース・ウィリス、デイモン・ウェイアンズ
(解説)探偵&元選手がフットボール業界の闇を追うアクション作。日本では「正月ロードショー」。ウィリス演じる酔っぱらいの探偵。元はシークレットサービスのエリートだった男。やらかして今は「やさぐれ」状態。ある依頼を引き受けたことでフットボール業界の闇に巻き込まれる。コメディアンのウェイアンズと共演していますが、ややシリアスな内容のため「笑えるシーン」は少な目。『ラスト・ボーイスカウト』というタイトルの意味がちょっとよくわかりません(ボーイスカウト?)。探偵の娘役の子にも注目(ナマイキだけどカワイイ)。アクション&サスペンスの傑作です。
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⑧『永遠に美しく…』(Death Becomes Her)1992年
「時を止める神秘の小瓶」
Cast:ブルース・ウィリス、メリル・ストリープ、ゴールディ・ホーン
(解説)「美」を求める二人の女が「永遠の命」を手に入れるブラックコメディ作。チラシには「とどまるところを知らぬ女の死闘」とある。ストリープとホーンが互いに憎み合う「争う女」を好演。ウィリスは二人の女に圧倒されてアタフタする情けない中年オヤジ役(でも面白かった)。見所がたくさん。二人の女の「不死身」っぷり、焦りまくるウィリス、「死んだはずの人たち」が集うパーティ、最後のオチ。「年を取りたくない人」にオススメの映画(かもしれない)。
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⑨『ノース 小さな旅人』(North)1994年
「世界初、子どものFA宣言!」
Cast:ブルース・ウィリス、イライジャ・ウッド、ダン・エイクロイド
(解説)少年が「FA宣言」して「理想の両親」を探すファミリードラマ。主役の「優秀な少年」。親にかまってもらえないのが不満。そこで「理想の両親」を探すことに。少年は「理想」を実現できるのか? 「家族」がテーマの映画。有名スターが多数登場。キャラが楽しい映画だと思われます。日本版DVDは出てません。VHSでリリースされました。
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⑩『薔薇の素顔』(Color of Night)1994年
「私の中の<他人>」
Cast:ブルース・ウィリス、ジェーン・マーチ
(解説)異常な事件を精神分析医が調査するサスペンス作。主役の「妖精のような少女」は複数の顔を持つ。残忍な事件と少女の関係は? 「多重人格」がテーマ。「自分がやったことがわからない」症状。結末に注目です。
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⑪『12モンキーズ』(Twelve Monkeys)1995年
「人類滅亡」「謎の鍵を握る12モンキーズ」
Cast:ブルース・ウィリス、マデリーン・ストウ、ブラッド・ピット
(解説)未来世界の囚人が「人類滅亡の謎」を探りに現代へタイムトラベルするサスペンス作(暗い『バック・トゥ・ザ・フューチャー』といった雰囲気)。「絶望的な未来」が舞台。ウィルスで人類滅亡の危機。囚人がその原因を調査しに過去へ。「12モンキーズ」とは? 囚人役にブルース・ウィリス、「イカレ男」の役でブラッド・ピット、「精神科医」役でマデリーン・ストウ。楽しくない映画ですが、ストーリーがよくできた傑作です。
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⑫『フィフス・エレメント』(Le Cinquième élément:The Fifth Element)1997年
「それがなければ地球が滅びる」
Cast:ブルース・ウィリス、ミラ・ジョヴォヴィッチ
(解説)地球を悪の異星人が襲う近未来アクション作。リュック・ベンソン監督作(「20年温めてきた企画」「製作費100億円」)。異星人が地球を襲う。倒す手段があるのか? ウィリス演じるシラケ気味のキャラ、ジョヴォヴィッチのキャラ&演技、クリス・タッカーの珍妙なキャラ&演技。壮大なスケールのシーン、コミカルなシーン、ジョヴォヴィッチが涙するシーン。大画面TVで鑑賞するのがオススメです。
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⑬『マーキュリー・ライジング』(Mercury Rising) 1998年
「NSAのスペシャリストが開発した機密情報システム」
Cast:ブルース・ウィリス、アレック・ボールドウィン
(解説)少年が「謎の敵」に追われるサスペンス作。「マーキュリー」とは「政府の機密情報システム」のこと。それを少年に破られてしまう話。ウィリス演じるFBIエージェントは命を狙われている少年を保護する役どころ。ボールドウィンはシステム開発者の役。エージェントと少年の運命は? 敵の正体&目的にも注目です。
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