名作映画をちょっとした解説で紹介。『九龍の眼』『奇蹟』『プロジェクト・イーグル』『ツイン・ドラゴン』『シティーハンター』『レッド・ブロンクス』ほか。
①『九龍の眼 クーロンズ・アイ』(Police Story 2)1988年
「夏休み、映画を観るならジャッキー・チェン」
Cast:ジャッキー・チェン、マギー・チャン、トン・ピョウ
(解説)刑事が犯罪集団に狙われるアクション作。「監督・主演10本記念」「キャスト総勢6000人」。「10本記念作」とのこと(いつも記念しているような気がする)。大勢のキャスト(エキストラが多かった?)。「九龍の眼」というのは意味がよくわかりませんね。ジャッキー映画(たまに)あるある。意味がわからないタイトル。『醒拳』『スパルタンX』とか。今回のジャッキーの敵は二つ。前作の犯罪組織(コミカル)&爆弾魔(引くほど卑劣)。悪役が悪いことをする映画で笑いのシーンはちょい少な目。ジャッキーのアクション、マギー・チャン&トン・ピョウのコミカルなシーンに注目です。
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②『奇蹟 ミラクル』(Canton God Father)1989年
「街に起きた奇蹟とは何か!?」
Cast:ジャッキー・チェン、アニタ・ムイ、ウー・マ
(解説)犯罪組織に田舎青年が加入するコメディ作。「ゴールデンハーベスト20周年記念作品」「超豪華な顔ぶれ」。ジャッキーが「奇蹟」を起こす映画。どんな結末かは見てのお楽しみ。「超豪華な顔ぶれ」ということで「香港映画でよく見る顔」が多数登場。リチャード・ン、トン・ピョウ、グロイア・イップ、ビリー・ラウ、ロー・リエ、ティエン・フォン。ユン・ピョウは一瞬しか出てこない。サモ・ハンは出てない(映画会社が違うのかな?)。アクション&ドラマの内容。格闘シーンは帽子、人力車が使われるシーンがオススメ。キャラクター、ストーリー展開に注目です。
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③『プロジェクト・イーグル』(The Armour Of God II : Operation Condor)1991年
「最大のミステリーに挑む」
Cast:ジャッキー・チェン、ドゥドゥ・チェン、エバ・コーボ、池田昌子
(解説)冒険家が「ナチスが隠した金塊」を捜すアクション&コメディ。「世界を舞台にしたスケールの大きな作品」。世界各地でロケされた『サンダーアーム 龍兄虎弟』の続編。しかし、前作とほとんど話はつながってません。チラシの説明ではミステリー映画っぽいシリアスな表現。実際にはアクション&コメディの内容。アクションはジャッキーが担当。「笑い」は女性三人組が担当(日本の女優も出演)。スペインでのアクション、アフリカ旅館でのドタバタ、砂漠基地での格闘がオススメ。ジャッキー&女優を楽しむ娯楽作です。
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④『ツイン・ドラゴン』(Twin Dragons)1992年
「初の2役に挑戦!」
Cast:ジャッキー・チェン、マギー・チャン、ニナ・リー
(解説)双子が28年後に再会するコメディ作。「巨大な陰謀が人類を襲う時 2つのパワーが1つになる」なんてチラシには書いてあります。何ですか、それ? そんな大袈裟な映画じゃないです。双子がタチの悪い悪党と戦う内容で、ギャグっぽいアクション映画。双子を演じるジャッキー。チラシ裏面にはウッチャンナンチャン。ジャッキーはウッチャンを見てこの映画の構想を思いついた、という(ホント?)。ヒロインは二人。マギー・チャン&ニナ・リー。違うタイプの美女。性格が違う双子が協力するシーン、コミカルな演出、騒動に巻き込まれる美女の慌てぶり。肩の力を抜いて観るコメディです。
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⑤『ポリス・ストーリー3』(警察故事3 超級警察:Police Story 3)1992年
「<超級計画>とは何か!?」
Cast:ジャッキー・チェン、マギー・チャン、ミシェール・キング
(解説)二人の「スーパーコップ(スゴイ刑事)」が東南アジアの犯罪組織を追うアクション作。チラシのコピーには「全世界に君臨する巨大な闇の帝国」「壮大なスケールのドラマ」「超人的なアクション」とある。どうもチラシには大袈裟な表現が多い(宣伝のためだから仕方がない?)。「全世界」ではなく「東南アジアの犯罪組織」。「壮大」というほどデカくはない。「ドラマ」というよりアクション&コメディ。「超人的なアクション」は正解。ミシェール・キング&ジャッキーが危険なスタント。マレーシアでの格闘&追跡劇が迫力。マギー・チャンは笑わせる役どころですが、このシリーズへの出演はコレが最後。悪役はケネス・ツァン(『男たちの挽歌』)&ユン・ワー(『サイクロンZ』)。オッチャン俳優トン・ピョウの女装にも注目です。
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⑥『シティーハンター』(城市獵人:City Hunter)1993年
「シージャックされた豪華客船を救え!!」
Cast:ジャッキー・チェン、後藤久美子、ジョイ・ウォン
(解説)「シティーハンター」が豪華客船でテロリストと対決するコメディ作。チラシのコピーに「ハンパなルールはノー・サンクス」。意味不明な表現。「ハンパなルール」? 何のこと? ジャッキーは「シティーハンター」の冴羽役。ジョイ・ウォンは香、後藤久美子は家出少女、テーマ曲は宇都宮隆。ベタな笑いが楽しい。女好きの冴羽が悪党と対決。アクションシーンもコミカル。チンミー・ヤウとかいう女優が美人(「冴子」役を好演)。ギャグ、美人女優に注目の娯楽作です。
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⑦『レッド・ブロンクス』(紅番區:Rumble in The Bronx)1995年
「守りきれるか、ニューヨーク!?」
Cast:ジャッキー・チェン、アニタ・ムイ、トン・ピョウ
(解説)香港の刑事がニューヨークでトラブルに巻き込まれるアクション作。「ハリウッドに残された最後の<不可能>」。「最後の<不可能>」? チラシの説明によると「肉体を使ったアクション」のこと。CGやトリックではなく生身の体でスゴいアクションができるのはジャッキー・チェンだけ、という意味。チラシのストーリー説明は大袈裟。実際は、休暇中の刑事が事件に巻き込まれる内容。悪役はヘンなチンピラ集団&ダイヤモンドを扱うギャング。調子コキまくる悪党たちには観ていて気分が悪くなってくる。アニタ・ムイは被害に遭う悲しい役どころ。結局のところ、ジャッキーの戦いぶりに注目の映画。マヌケな感じのラストもお楽しみに。
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⑧『タキシード』(The Tuxedo)2002年
「世界最高のスパイの秘密!」
Cast:ジャッキー・チェン、ジェニファー・ラブ・ヒューイット
(解説)タクシードライバーが「タキシード」で世界最高のスパイに変身するCGコメディ作。スピルバーグがジャッキーに出演依頼してこの作品ができた、とのこと。あのスピルバーグが? スピルハンバーグとちゃうやろな。主役はジャッキー・チェン、ではなくて「タキシード」。着るだけで何でもできるスグレ物。ただし使い方を間違えるとエラいことに。ヒロインはジェニファー・ラブ・ヒューイット。「ダレノ○レあけみ」みたいな女。ちょいとドジで余計なことしてトラブルを拡大させる役どころ。特別出演でジェームス・ブラウン。ジャッキーが歌う楽しいシーンもある映画です。
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⑨『ベスト・キッド』(The Karate Kid:功夫夢)2010年
「逃げずに立ち向かう勇気」
Cast:ジャッキー・チェン、ジェイデン・スミス
(解説)アパートの管理人が少年にカンフーを教えるドラマ作。「世界最高の師弟コンビ」「壮大なロケーション」。主役はジャッキー・チェン、ではなくてジェイデン・スミス(ウィル・スミスの息子)。あの名作のリメイク。カラテではなくカンフー。オリジナルでもおなじみ「ヘンなトレーニング」。今回は、服を着たり脱いだり。万里の長城のシーンは迫力。ジャッキーは暗いキャラで、何となく中田カウスっぽい表情。ジャッキーも年を取った、ということか。少年のカンフー大会が見せ場です。
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⑩『ラッシュアワー』(Rush Hour)1998年
「新アクション・バディ・ムービー」
Cast:ジャッキー・チェン、クリス・タッカー、ツィ・マー
(解説)アメリカと香港の刑事が誘拐事件捜査で活躍するアクションコメディ作。「スーパー・エンターテイナー」「全米は史上最悪のラッシュアワーに巻き込まれた」。『ラッシュアワー』というタイトル。サラリーマンの通勤地獄を描いた映画、ではありません。二人の刑事によるバディムービー。「しゃべり」のクリス・タッカー、「アクション」のジャッキー。黒人とアジア系の「ズレたやりとり」のカルチャーギャップが楽しい。シリーズ三作の一発目。コレが最高傑作。ジャッキーよりもタッカーの方が目立ってる作品。タッカーのトークが面白い映画です。
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⑪『ラッシュアワー2』(Rush Hour 2)2001年
「アジア・アメリカをまたにかけて大暴れ!!」
Cast:ジャッキー・チェン、クリス・タッカー、チャン・ツィイー、ジョン・ローン
(解説)あのコンビが偽札事件を追うアクションコメディ作。「あれから3年」「総製作費は100億円」「謎が謎を呼ぶ」。気合いが入ったチラシ。両面カラーで二枚分の大きさ。100億円かけて製作された、とか。100億円ですよ。100円置くんとちゃいますよ。謎の事件、謎の女。最後はラスベガスでの迫力シーン。美少女チャン・ツィイーが悪役。スゴイ顔して男たちを襲う。男よりも怖い女。あんまりそういうのは見たくない気も。大物ジョン・ローンが貫禄タップリで登場。ジャッキーの格闘、悪役の存在感。タッカーのトークはスベリ気味(残念)。サウンドトラックにも注目です。
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⑫『ラッシュアワー3』(Rush Hour 3)2007年
「<ラッシュアワー>がパリを直撃!!」
Cast:ジャッキー・チェン、クリス・タッカー、真田広之
(解説)あのコンビが中国の秘密結社を追うアクションコメディ作。「ついにヨーロッパ進出」。シリーズのラスト。アクションは既にやった。トークもやった。同じようなネタをやるなら別の場所で、ということなのか、場所をフランスに移してのパート3。アクション&珍シーンの内容。デカい中国人も登場。真田広之&工藤夕貴は悪役(アジア系ってやっぱり悪役なのね)。タッカーがオネェのフリをするシーン、ジャッキーが日本語をしゃべるシーン、「ジャッキー vs. 真田広之」。正直なところ、アホくさいシーンも。面白いとこだけ自由に楽しんでください。
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⑬『1911(いちきゅういちいち)』(辛亥革命)2011年
「歴史に残らなかった<命>の物語」
Cast :ジャッキー・チェン、ウィンストン・チャオ、リー・ビンビン
(解説)清王朝の衰退を憂う一人の男が立ち上がる歴史物作品。「100本目の出演」「親子共演」。『1911(いちきゅういちいち)』と読む歴史映画。「黄興」という人物を描いた内容。ジャッキーが黄興を演じ、息子ジェイシー・チェンと共演。リー・ビンビンも出演(ビンビン?)。江角マキコが日本語吹替で声の出演(興味ありますか?)。「ジャッキー100本目の出演」とのこと。スタントマン時代は声が掛かれば出演していた、というジャッキー。どの映画に出たか、自分でもわからないかも。マジメな感じの歴史物作品。カンフーやギャグはなさそう。興味のある方はどうぞ。
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